最近の現場設計監理で思う事。「職人気質」について

所長の加藤です。

私ども建築士は、建物の設計監理時において、工事に携わる多くの職人とお会いしています。

その際に、各職人の「職人気質」が薄くなってきていると感じることが多いです。

「職人気質」の職人は、設計者の設計意図を理解し、「依頼主のために最良の物づくりを提供できるか」を常に心がけ、仕事に自信と誇りをもって納得いくまで物づくりをされています。

結果、提供するものは、細かいところまで配慮された物づくりとなります。

一方、時として設計意図を意識せず、自分の経験範囲の中で自分本位に理解して作ってしまい、設計者、依頼者の意図する物ではなくなってしまうことがあります。           この場合は、当然やり直しです・・・・

また「材料合わせ部分のズレ、隙間、ササクレ、扉等の未調整ままなど・・」の状態で完成品として提供されてしまい、設計監理者として是正指摘することが多くなっています。

 

上述のように「職人気質」が薄くなってきている原因は、厳しい価格競争、短い工期の影響もありますが、背景として厳しい師弟制度を経て職人となる若者が少なくなり、自分の仕事に自信と誇りをもって物づくりに挑む姿が無くなってしまっている気がしています・・・・。

そんな時代においては、設計監理を行うものとして、「依頼者の思い」、「依頼者の思いに基いた設計者の思い」を、現場監督をはじめ、参加する全職人に十分理解をして頂く事からスタートする事が重要であると考えています。

・・・・・さて、厳しい冬の季節もあつという間にすぎ、桜が満開になったと思ったら、今は葉桜になってしまい季節の移ろいの速さを感じています。

今週末より始まるゴールデンウイークは、天気がよさそうですね。

冬期間放っておいたプランターの草花の手入れをしなければと考え、「花夢里にいつ」で色々の草花の苗を物色して楽しもうと計画致しております。

また合間に、新潟市近郷の県立鳥屋野公園・県立図書館周遊公園等においても、新緑の芽吹きを見ながら、気分転換も兼ねて散策しようかと今から楽しみにしてます。

こんなたわいもない行動も、いざ、さまざまな建築の設計時に大きく役立ってくれています。

(有)アーキベース一建築士事務所

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